社会人としての意識って何?
こんにちは。中年管理職です。
今回は、日本の会社が好きな「社会人としての意識」について触れてみたいと思います。
実は「社会人」という言葉は海外ではあまり通用しないそうです。
これは、私が新入社員に教えているときに
「でも私は学生時代にアルバイトをしていたので、社会人としての意識を持っているつもりです」と言われました。
私が新卒の採用面接などをしていた時こんなことをよく言われるようになり、自分自身でも「社会人ってなんだ?」ってなりました。
だって、教える側がよくわかっていない言葉を使って、その意識を持て!って説得力あります?
そこで日本の会社や上司などが思っている「社会人」について触れてみたいと思います。
「社会人の意識」の定義
調べると次の言葉が出てきます。
①実社会で活動をする人
②社会の一員としての人
これだけで「( ,,`・ω・´)ンンン?」ってなりませんか?
もし上司から「社会人としての意識を持て!」って言われても
「いや、社会の一員として自分働いていますから」ってなります。
これを知ってから、私は後輩たちにこの言葉を使わないようにしました。
だって、意味不明なんです。
じゃー、企業はどういう意味で「社会人として」って言ってるのでしょうか。
社会人と学生としての違い
先ほど書きましたが、基本的には「生計など自立している人」が社会人となっています。
ただ、企業が求める答えはこれではなく、「会社にとって適切な考え方や行動が出来る人」を求めます。つまりその人の価値観です。
この答えは企業が持つ社風によって違うことがありますが、もしあなたが聞かれる立場であるならば、「自分なりの答え」を準備しましょう。
例えて言うならば、「自分自身の行動が会社にとってどのような影響がでるかをキチンと考えたうえで、仕事の本質を理解するように心がけます。」などがあると思います。
ただ、言葉は良くても行動が伴っていないと意味がないので、言葉は十分に考えてみてください。
社会人としてのお付き合い
学生時代やプライベートでは気の合う仲間での付き合いで構いませんが、会社ではそうもいかないことがあります。
上司、先輩、取引先など様々ですが、好きでもない気が合わない人と食事をすることもあるかもしれません。
ただ、、、最初は我慢です。ひたすら我慢です。
これは、コミュニケーション力を養い、人付き合いをすることで仕事が円滑になるので基本的に悪いことはありません。鬱陶しいかもしれない小言や武勇伝があっても意外と知識として役に立つかもしれないと信じて、聞いてあげましょう。
しかし、どうしても無理なら用事を作るなり、逃げてもOK。
「社会人として」なんか気にするな!
それと、パワハラやセクハラに発展しそうならこれも無理はしてはいけない。
もっと自分を大事にしよう!
もしこのような場合は会社としてどうかしている可能性もあるので、信用できる人に相談しましょう。
自身を守ろうとする行動。これもあなたが立派な社会人として決めた大事な行動だから。
求められる自立
会社に限らず、20歳を超えた人は以下のことを常に考えるようにしましょう。
①経済的自立
言うまでもないかもしれませんが、やはりいつまでもご両親や兄弟など「経済」で周りに頼っているようでは自立しているとは言えません。仕事で得た収入は自分だけでなく、実家にいるのであれば「食費・光熱費・家賃」といった考えで生活費を渡すようにしましょう。それが「自立した考え」と思います。
②自己管理
よく言われるのが、「時間」と「体調管理」で、この二つは密接しています。
・睡眠時間が足りないと体調を崩す可能性があります。
・寝坊をしてしまうと会社の規定の時間を違反し、遅刻になります。
・寝坊するほど睡眠不足だと、就業中に居眠りで効率が落ちます。
・暴飲暴食することで体調に変化が出ます。
・二日酔いで出社など、持ってのほか。
社会ではストレスがたまることがありますが、ストレスを貯めないようにするためにも時間の管理=健康の管理につながると意識しましょう。
③責任
基本的に、あなたが起こす行動はあなたの責任です。
これは、上司や先輩が許可をしたり、顧客からも大丈夫というと言われても、万が一ミスやトラブルにつながった時は、「自己の責任」を意識するようにしましょう。
これは、「上司や先輩が許可したから」ということではなく、あくまでも意識をどう持つかの違いです。
会社内での責任は許可をした人が取ります。
しかし、だからといって「自分は悪くない」と開き直るのはあまりよくありません。
まとめ
最初のほうに私は「社会人としての意識」という言葉を使わないようにしていると書きました。
そんな私は「会社としてのルール」、「社風」、「取引先から見た印象」を理解してもらうように説明しています。
髪のカラーやピアス、服装など気になるようであれば、その好きな業界に行くのが社会のルールと思います。
そのなかで、あなたが考える「社会人としての意識」を持ってもらい、自立していただければ幸いです。